2024年04月30日
◆不登校実態調査より「自由記述内容」の紹介(その1)
今回から、何回かに分けて実態調査で行った自由記述の内容を紹介していきます。
できる限り、手を加えず、オリジナルを活かして紹介するようにしましたが、
個人を特定できるような内容などは、主旨が変わらない範囲で変更を加えたことをご了承ください。
「設問」不登校になった要因について、ご意見、ご感想があれば、自由にご記入ください。
※【 】で示したキーワードは、集計する際、こちらで書き出したものです。
【教員の対応】【学校のしくみ】
教師の指示に従って集団で動くこと、その度に評価されることに関して敏感に反応し、違和感を募らせていた様子でした。
【教員の対応】【いじめ】
いじめは、担任の生徒への差別から発展したと思っている。
【本人の特性】【教員の対応】
小学校低学年の時、家での癇癪について相談した際「学校では問題なし。家庭でがんばって」で片付けられた。この時に支援に繋げられていたら、何か違ったでしょうか?"
【教員の対応】【本人の特性】【過剰適応】
過剰適応もあって本人が頑張って登校するようになると支援が手抜き(急な先生の欠員で、多分支援が少なめになったが本人はそう感じた)になり、約束を守ってもらえないと感じたようだ。
【教員の対応】
中学に行ってからは、男性の先生の怒鳴り声が怖いと言って、学校にも入れなくなりました。娘にとって学校は、安心安全な場所では全くないです。
【学校のしくみ】
一律の授業という学校のきまり。「授業は退屈」と言う子で、先生役をする事で教室にいる意義を与えてもらっていたが、これって、つまらない授業を聞いているよりつまらない事を教えるほうがマシなだけのごまかしでは?教えてもらう子には学びがあるけど、退屈な子にはその教科の学びは無い。
【学校のしくみ】
自身で考える力をうばう学校教育の見直しを望みます。
【学校のしくみ】【本人の特性】
現在ASD診断通院しています。そういった子どもへの理解がなく、あまりにもやることが多く、その子のペースに合っていない。知的にはあまり問題がなくても、子どもの困り感はある。学校教育では、ひとりひとりのペースではなく、みんな同じでなければいけない風潮があるため、本人も親も苦しくなってしまう。その子にあった教育を受けることができたら嬉しいです。選択肢が多くあることを望みます。
【学校のしくみ】【本人の特性】
保育園、幼稚園では行く場所が選べたのに対し、小学校は決められた学区に行くことが決められ、選択の自由がないこと。新しい環境への適応よりも決められたカリキュラムをこなすことが優先され、子供に合わせたペースで進んでいかない事による、子供の適応不安があると思います。
【友人関係】【本人の特性】【学校のしくみ】
以前は、強引な友達との付き合い方が分からず行き渋りが始まったが、今はグレー傾向があるので集中力が弱く時間内に決められた事を行うことが苦手で、クラスメイトを待たせてしまうことから、居心地の悪さを感じることがある様子。週初めの行き渋りが多く、起きた時からモチベーションが全く上がらない。"
【本人の特性】【友人関係】【学校の仕組み】
発達障がいによる、学校や他者との不対応があった。
【友人関係】【いじめ】
初めは無駄に手を出す同性の子がいて楽しくなくなったこと。
【友人関係】【過剰適応】
のどかな雰囲気の小学校から、大人数の殺伐とした雰囲気の小学校に転校して、同級生から言いがかりを付けられてきつく当たられたことがきっかけでした。「行きたくなければ行かなくてもいいんだよ。」と言っても、何とか行こうとしていました。とても真面目なので、「学校には行かなければいけない」という固定観念に反している自分がダメだと思っていたようです。
【コロナ禍】【起立性調節障害】
コロナ休校を発端に生活リズムが乱れ、それが引き金となって、起立性調節障害を発症したと感じています
【不安】
不安症、伴う人間関係の辛さ
【本人の特性】【HSC】
HSCの気質もあり、何年も登校困難に向き合ったり、本人にカウンセリングを受けさせるうちに、心身症なのだろうと思い至った。
【本人の特性】【過剰適応】
特に大きな問題もなく登校していた子どもが、進級直後に体調不良を訴え、突然学校に行けなくなりました。進級による環境の変化や、受験や勉強のプレッシャー、マイペースさと繊細さを併せ持つ気質故に、周りに過剰に適応しようとした結果、限界を越えてしまったようでした。
【家庭環境】
下の子の出産、新しい仕事を始めたタイミングでフォローできなかった。
【複合的】【家庭環境】【教員の対応】【友人関係】
仕事の関係で転校を繰り返す中で、教員との関係及び友人との関係がうまくいかず、学校へ行きたがらなくなった。
【複合的】
不登校になった要因はハッキリとは分かりません。子供が言葉で説明できるほど単純な事ではなく、問題が複数絡んでの結果だと思います。学校に行きたがらないはっきりとした原因がわかりません。
【複合的】
本人は理由を言葉にできません。主たる要因に付随する複合的なものだと思います。文科省の要因を特定して対策を導きだそうというアプローチは、問題解決を表面的なものに留めてしまうリスクがあると思います。
できる限り、手を加えず、オリジナルを活かして紹介するようにしましたが、
個人を特定できるような内容などは、主旨が変わらない範囲で変更を加えたことをご了承ください。
「設問」不登校になった要因について、ご意見、ご感想があれば、自由にご記入ください。
※【 】で示したキーワードは、集計する際、こちらで書き出したものです。
【教員の対応】【学校のしくみ】
教師の指示に従って集団で動くこと、その度に評価されることに関して敏感に反応し、違和感を募らせていた様子でした。
【教員の対応】【いじめ】
いじめは、担任の生徒への差別から発展したと思っている。
【本人の特性】【教員の対応】
小学校低学年の時、家での癇癪について相談した際「学校では問題なし。家庭でがんばって」で片付けられた。この時に支援に繋げられていたら、何か違ったでしょうか?"
【教員の対応】【本人の特性】【過剰適応】
過剰適応もあって本人が頑張って登校するようになると支援が手抜き(急な先生の欠員で、多分支援が少なめになったが本人はそう感じた)になり、約束を守ってもらえないと感じたようだ。
【教員の対応】
中学に行ってからは、男性の先生の怒鳴り声が怖いと言って、学校にも入れなくなりました。娘にとって学校は、安心安全な場所では全くないです。
【学校のしくみ】
一律の授業という学校のきまり。「授業は退屈」と言う子で、先生役をする事で教室にいる意義を与えてもらっていたが、これって、つまらない授業を聞いているよりつまらない事を教えるほうがマシなだけのごまかしでは?教えてもらう子には学びがあるけど、退屈な子にはその教科の学びは無い。
【学校のしくみ】
自身で考える力をうばう学校教育の見直しを望みます。
【学校のしくみ】【本人の特性】
現在ASD診断通院しています。そういった子どもへの理解がなく、あまりにもやることが多く、その子のペースに合っていない。知的にはあまり問題がなくても、子どもの困り感はある。学校教育では、ひとりひとりのペースではなく、みんな同じでなければいけない風潮があるため、本人も親も苦しくなってしまう。その子にあった教育を受けることができたら嬉しいです。選択肢が多くあることを望みます。
【学校のしくみ】【本人の特性】
保育園、幼稚園では行く場所が選べたのに対し、小学校は決められた学区に行くことが決められ、選択の自由がないこと。新しい環境への適応よりも決められたカリキュラムをこなすことが優先され、子供に合わせたペースで進んでいかない事による、子供の適応不安があると思います。
【友人関係】【本人の特性】【学校のしくみ】
以前は、強引な友達との付き合い方が分からず行き渋りが始まったが、今はグレー傾向があるので集中力が弱く時間内に決められた事を行うことが苦手で、クラスメイトを待たせてしまうことから、居心地の悪さを感じることがある様子。週初めの行き渋りが多く、起きた時からモチベーションが全く上がらない。"
【本人の特性】【友人関係】【学校の仕組み】
発達障がいによる、学校や他者との不対応があった。
【友人関係】【いじめ】
初めは無駄に手を出す同性の子がいて楽しくなくなったこと。
【友人関係】【過剰適応】
のどかな雰囲気の小学校から、大人数の殺伐とした雰囲気の小学校に転校して、同級生から言いがかりを付けられてきつく当たられたことがきっかけでした。「行きたくなければ行かなくてもいいんだよ。」と言っても、何とか行こうとしていました。とても真面目なので、「学校には行かなければいけない」という固定観念に反している自分がダメだと思っていたようです。
【コロナ禍】【起立性調節障害】
コロナ休校を発端に生活リズムが乱れ、それが引き金となって、起立性調節障害を発症したと感じています
【不安】
不安症、伴う人間関係の辛さ
【本人の特性】【HSC】
HSCの気質もあり、何年も登校困難に向き合ったり、本人にカウンセリングを受けさせるうちに、心身症なのだろうと思い至った。
【本人の特性】【過剰適応】
特に大きな問題もなく登校していた子どもが、進級直後に体調不良を訴え、突然学校に行けなくなりました。進級による環境の変化や、受験や勉強のプレッシャー、マイペースさと繊細さを併せ持つ気質故に、周りに過剰に適応しようとした結果、限界を越えてしまったようでした。
【家庭環境】
下の子の出産、新しい仕事を始めたタイミングでフォローできなかった。
【複合的】【家庭環境】【教員の対応】【友人関係】
仕事の関係で転校を繰り返す中で、教員との関係及び友人との関係がうまくいかず、学校へ行きたがらなくなった。
【複合的】
不登校になった要因はハッキリとは分かりません。子供が言葉で説明できるほど単純な事ではなく、問題が複数絡んでの結果だと思います。学校に行きたがらないはっきりとした原因がわかりません。
【複合的】
本人は理由を言葉にできません。主たる要因に付随する複合的なものだと思います。文科省の要因を特定して対策を導きだそうというアプローチは、問題解決を表面的なものに留めてしまうリスクがあると思います。
Posted by planus at
18:46
│Comments(0)
2024年02月01日
◆「信州学び円卓会議」に向けて提言書を提出しました!
私たち「信州居場所・フリースクール運営者交流会」では、
昨年10月18日に開催した「県民意見交換」での議論を集約し、
5つの提言からなる「提言書」を作成し、「信州学び円卓会議」に提出させて頂きました。
円卓会議での議論をもちろんのことながら、この提言書をきっかけに、
県内各地で、学びをテーマにした議論が盛り上がることを願っています。
昨年10月18日に開催した「県民意見交換」での議論を集約し、
5つの提言からなる「提言書」を作成し、「信州学び円卓会議」に提出させて頂きました。
円卓会議での議論をもちろんのことながら、この提言書をきっかけに、
県内各地で、学びをテーマにした議論が盛り上がることを願っています。
Posted by planus at
13:25
│Comments(0)
2023年12月02日
◆不登校(傾向を含む)実態調査、結果報告(1)
【本調査の目的】
行政が不登校対策等を議論する際、一般に文科省が行った実態調査の結果を参考資料としています。しかし、これらの調査は「教員から集めた情報」を元に作成されるため、当事者である「子どもたち」や、その「保護者たち」が感じている実感とは、一致していないのではないかという指摘がなされています。そこで、特に実感とのずれが予想される項目のアンケートを行い、従来の文科省型調査に改善点がないかを検証するために、本調査を実施しました。
【調査方法等】
①調査には「Googleフォーム」を利用しました。
②回答は、長野県にお住まいで、不登校及び不登校傾向の小中高生をお持ちの「保護者」の方に依頼しました。
③匿名性を担保し、自由記述を含め「回答しやすさ」を優先するためにメールアドレスの記入などは求めないこととしました。
【注意点とお願い】
①文科省の定義による「不登校」に限定せず、広く「不登校傾向」にある児童生徒まで対象を広げています。
②本調査の結果を利用する際は、調査方法等の特徴や違いを考慮に入れてご利用ください。
③本調査の結果や資料を利用する際は、必ずご連絡を頂くようお願い申し上げます。
④当サイト内の文章・情報・画像等の内容の無断転載及び複製・改変等の行為は固くこれを禁止致します。
(お問合せ先 : sola|_41@hotmail.com )
(1)概要
※以下、画像が小さくて見づらい場合は、右クリックで「新しいタブで画像を開く」と拡大することができます。
(2)不登校の要因・・・文科省に合わせ「回答を1つしか選べない形式」で調査
(3)不登校の要因・・・文科省と異なる「複数回答できる形式」で調査
(4)文科省調査と本調査の比較
※赤字は特に大きな違いがあった項目。「いじめ」は63.7倍、「教職員との関係」や「学校のきまり等」は50倍に迫る開き。
(5)「相談先」及び「相談した人の割合」
(6)相談・指導・アドバイスを受けた際の納得感
※フリースクール、居場所は「89.9%」、親の会は実に「91.2%」が肯定的な回答。
※次回は「自由記述」の内容について紹介していきます。
行政が不登校対策等を議論する際、一般に文科省が行った実態調査の結果を参考資料としています。しかし、これらの調査は「教員から集めた情報」を元に作成されるため、当事者である「子どもたち」や、その「保護者たち」が感じている実感とは、一致していないのではないかという指摘がなされています。そこで、特に実感とのずれが予想される項目のアンケートを行い、従来の文科省型調査に改善点がないかを検証するために、本調査を実施しました。
【調査方法等】
①調査には「Googleフォーム」を利用しました。
②回答は、長野県にお住まいで、不登校及び不登校傾向の小中高生をお持ちの「保護者」の方に依頼しました。
③匿名性を担保し、自由記述を含め「回答しやすさ」を優先するためにメールアドレスの記入などは求めないこととしました。
【注意点とお願い】
①文科省の定義による「不登校」に限定せず、広く「不登校傾向」にある児童生徒まで対象を広げています。
②本調査の結果を利用する際は、調査方法等の特徴や違いを考慮に入れてご利用ください。
③本調査の結果や資料を利用する際は、必ずご連絡を頂くようお願い申し上げます。
④当サイト内の文章・情報・画像等の内容の無断転載及び複製・改変等の行為は固くこれを禁止致します。
(お問合せ先 : sola|_41@hotmail.com )
(1)概要
※以下、画像が小さくて見づらい場合は、右クリックで「新しいタブで画像を開く」と拡大することができます。
(2)不登校の要因・・・文科省に合わせ「回答を1つしか選べない形式」で調査
(3)不登校の要因・・・文科省と異なる「複数回答できる形式」で調査
(4)文科省調査と本調査の比較
※赤字は特に大きな違いがあった項目。「いじめ」は63.7倍、「教職員との関係」や「学校のきまり等」は50倍に迫る開き。
(5)「相談先」及び「相談した人の割合」
(6)相談・指導・アドバイスを受けた際の納得感
※フリースクール、居場所は「89.9%」、親の会は実に「91.2%」が肯定的な回答。
※次回は「自由記述」の内容について紹介していきます。
Posted by planus at
01:50
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